スパダリていたむ×サキュバスアダムの冒頭

ツイッターは便利だな。とアダムはいつも思う。名前も匿名だし、顔も隠せるし、きれいに加工もできる。「こう・・・・かな?」アダムはベッドに寝転がって、自撮り棒を持つ。セットをしているスマートフォンで何枚も写真を撮る。ポイントは顔は絶対に見せな…

博士🍩×人造あだむの話の最後

それから、アダムとドーナルの不思議な共同生活が始まりました。自分に起こったことが理解できず、アダムは呆然と過ごしていました。ドーナルは優しくアダムの世話ををします。「もう君は、排泄もしないし、汗もかかない。でも永遠に生きれるんだ。素敵なこ…

博士🍩×人造あだむの話の続き

どれぐらい経ったでしょうか。 次にアダムが目を覚ましたとき、アダムはベッドの上にいました。天井を見上げていると、咳をする音が聞こえました。「気がついたかな?一週間君、ずっと寝てたよ」声の主を見ると、赤い髪の毛の男が立っていました。アダムはそ…

博士🍩×人造あだむの話の冒頭

昔、昔あるところにアダムという男がおりました。アダムは背が高く、気持ちの優しい男で、真面目で働き者でした。贅沢な暮らしができる稼ぎはありませんでしたが、優しい妻と、生まれて半年の娘がアダムにはいました。文句一つ言わずアダムに寄り添う妻と、…

美大生ドーナル×シングルファーザーアダムの最終章

ドーナルがアダムに愛を告白してから丸一日が経とうとしていた。ドーナルは夜勤のアルバイトをいれて部屋には戻らなかった。それは前から言っていたことだったのでアダムもわかっていた。(偶然でも助かった・・・)朝方に戻ってきたドーナル。ローズは保育…

美大生ドーナル×シングルファーザーアダムの続きその3

一ヶ月が過ぎようとしていた。ドーナルはローズを世話して、思う存分絵画制作に没頭した。ただ、どうしても個展の作品ができない。イメージはあるのだが、形にならない。ドーナルはため息をついてキャンバスを見つめた。「だめだ・・・こんなんじゃ・・・」…

美大生ドーナル×シングルファーザーアダムの続き

「あそこの美術大学の生徒なんですね・・・」ドーナルは目の前にいるアダムを呆然と見つめていた。「僕はこの先にある大学の非常勤講師で・・・社会学を教えています。実は、半年前に妻をを・・・事故で亡くしてまして」亡くした。という言葉にドーナルは、…

美大生ドーナル×シングルファーザーアダムの冒頭

ゴッホは生きてるうちに絵が売れずに、孤独に死んでいった。 「かわいそうに・・・」ドーナルはゴッホの画集を眺めながら呟いた。部屋の床には描きかけクロッキーが散乱している。あと一ヶ月したら部屋を出ていかなければならない。このアパートメントは取り…

詐欺師ていたむ×執事あだむの最終章

俺は三日開けて、ヴァイオレット夫人の屋敷に夕方向かった。インターフォンを押す。『はい』「俺だ。アダム。門を開けてくれないか」インターフォン越しでもアダムの動揺が分かった。『・・・今日、奥様はいない。何の用だ』「知ってる。三日間妹のところの…

詐欺師ていたむ×執事あだむの続き

三日後、俺は再びヴァイオレット夫人の屋敷に向かった。「いらっしゃい。マット」優しく俺を迎えてくれる夫人。俺は夫人を抱き寄せて頬にキスをした。アダムは相変わらず表情なくこちらを見ていた。リビングに通されてくつろいでいると、アダムが電話を持っ…

詐欺師ていたむ×執事あだむの冒頭

「僕にまかせてください。あなたの資産を守りますから。むしろ倍にしてみせる」ヴァイオレット婦人はうっとりと俺を見つめた。七十九歳にしては美人なほうだと思う。目と唇は整形してるし、オッパイもシリコンが入っているけど・・・元が美人なんだな。「ミ…

ドーナル(触手)×漁師アダムの続きです。

ドーナルの足は無くなっていた。バスタブの中に収まっていたのはうねうねと動く触手だった。二本の足は五本の触手になっていた。「うぁっ・・・・」アダムは声にならない声をあげて、後ろに仰け反ろうとした。だがいきなりドーナルに腕を捕まれて、バスタブ…

ドーナル(触手)×漁師どらいばのエロ冒頭

アダムは海辺で一人暮らす漁師だ。猫も飼っている。茶色の子猫だ。一人で生きて一人で死んでいくと思っていたから、ある日浜辺でにゃあにゃあ鳴いている毛玉も無視しようとした。だが子猫は大股で歩いているアダムに必死についてくる。アダムは振り向いた。…

パーフェクト・ディ・3

そのままリックは眠ってしまった。最近は悪酔いして眠ってしまうからよくない。呻きながらソファーから身を起こして、辺りを見る。深夜の一時。(けっこう寝てしまったな・・・)クリフはいない。薄暗がりの部屋の中は静まりかえっていた。「クリフ」リックは…

TITANIUM・8

マットは、動揺を隠せなかった。アダムにはペニスも睾丸もあった。だが、導かれたそこ・・・睾丸の裏あたりだった。(女性器があった・・・あれは一体)初めてセックスした次の日の朝。マットは聞いた。「君はその、男なのか?女なのか?」アダムは笑った。「…

TITANIUM・7

アダムはリリーの雑貨屋で働くことになった。客は一日に十人ぐらい。皆アダムをすぐに受け入れてくれた。リリーは学校から帰ってくるとすぐにアダムの元にやってきた。雑貨屋の品出しや、整理、発注をまかされた。リリーも手伝ってくれた。たまにリリーの宿…

TITANIUM・6

二人が辿りついたのは、田舎の小さな街だった。車を降りながらマットは言った。「こういうところは、余所者を排除するか、受け入れるかどちらかなんだけど、こっちが素直な気持ちで教えを乞う姿勢を見せれば大丈夫だ」「分かった」「アダムは素直だし、大丈…

パーフェクト・ディ・2

「マルホランド・ドライブで、娼婦の惨殺死体が発見される」 リックは新聞の見出しに、眉をひそめた。最近はイカれた事件が多い。リックは煙草を吸って呟いた。「ひでぇ事件だな」「リック。その娼婦、口から上がないらしいぞ」リックは読んでいた新聞を目の…

パーフェクト・ディ・1

「口から上がない死体を見たことがあるか?」女に聞く男。男は煙草を吸って笑っている。派手なアロハシャツを着た男だった。自分の父親ぐらいの年かもしれない。夜の街に立っていた彼女に声をかけてきた。男の車に乗り込んで、何をするでもなく街を走る。女…

TITANIUM・5

バスルームで、アダムの髪の毛を切りながらマットは聞いた。「どこに行きたいですか?俺と」「もう、敬語はやめてくれよ。そういう関係じゃないんだから。もう」「・・・分かった」長い髪の毛に隠れていた顔が現れる。目を閉じていたアダムは、ふ。と目を開…

TITANIUM・4

「上司」はマットを見た。三歳の頃から育ててくれた「上司」。名前は知らない。「上司」はずっと「上司」であり、父親ではなかった。「上司」にとってマットとジョゼフは息子ではなかった。「私の財源を奪おうとするのか」「そうです」「マット。お前は才能…

TITANIUM・3

「鉱物の人種は太古より人類とともに生存していた。人類との関係は搾取する側と、される側であった。鉱物の人種は囚われ、虐殺された。流した涙、血液に人々は群がり、死体も高値で取り引きされた」 マットはそこまで読んで、ため息をついた。パソコンで「鉱…

TITANIUM・2

「上司」はアダムが男であることに特に驚くこともなく、戻る前に携帯電話で報告をしたときも普段通りだった。「よくいらっしゃいました。くつろいでください」「上司」は手を差し伸べて握手を求めた。アダムはその手を見つめるだけだった。「上司」は肩をす…

TITANIUM・1

「チャニング・マシュー・テイタム」「上司」がフルネームで名前を呼ぶ時は、面倒くさい仕事の時・・・・マットは、吸っていた煙草を灰皿に押し付けると、「上司」のほうを向いた。「なんでしょう」「生きたまま、女を連れて来てほしいんだ」「女ですか」「…

Dementia・11

アダムの日記から ドーナルの頬に穴が開いた三日後に、ドーナルは完全にゾンビになった。ドーナルはゾンビになっても優しかった。買い物から帰ると(ちなみにスーパーの商品もだんだん少なくなってきている)、古い海外ドラマをドーナルは見ていた。変な風に頭…

Dementia・10

アダムの日記から 怖い。嫌だ。誰か助けて。ムースを抱きしめて僕は一人泣いている。ドーナルは僕に気づかないふりをしてリビングでテレビを見ている(最近は再放送ばかりだ)僕は一人でバスルームで泣いている。ムースも僕がおかしいことに気付いてじっと抱か…

Dementia・9

ドーナルの日記から ふと、逆の立場だったらどうなのかな?と思う。アダムが噛まれて、ゾンビになってしまうのだったら・・・俺はアダムを殺してしまうだろう。そして俺も自殺してしまうだろう。だがアダムはそうしない。最後まで俺といてくれると言った。あ…

Dementia・8

アダムの日記から 僕とゾンビになったドーナルはセックスをしたけど、僕がゾンビになることはなかったし、ドーナルはゾンビのままだった。仕事はもうずっとオフだし(世界がゾンビだらけだからもう僕たちの仕事なんかなくなるかもしれない)誰も訪ねてこないの…

Dementia・7

アダムの日記から 恋人がゾンビになってしまった。巨乳の女のオッパイに見蕩れてだ。ドーナルは優しい。優しいから具合いが悪そうにしていた彼女に声をかけたのだ。自分だってそうするだろう。僕だって声をかける。何度も僕は自分にそう言い聞かせた。でも僕…

Dementia・6

家に着くと、ムースが尻尾を振りながらやってきた。「ただいま。ムース。寂しかったね」アダムはムースの頭を撫でて笑った。俺は噛まれた右腕を擦ってアダムの後ろに立っていた。アダムはムースの頭を撫でながら言った。「ドーナル。そこに座って」アダムは…