2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

悦楽共犯者・3

「 何だ。これは」ミタカのデスクの上に置いてある小さな小瓶を俺は手に取った。中には黒い液体。きらきらと光るラメが見える。あぁ。と俺は気付いた。「 将軍。知らないんですか?それはマニキュアですよ」ミタカは無自覚に俺を微妙に苛立たせる言い方をす…

悦楽共犯者・2

「 サーを愚弄する者がいました」 ファズマの報告は、まるで日常会話のようだった。俺はふと手を止めて、向かいに立つファズマを見た。ファズマは表情を変えずにこちらを見ていた。俺はデスクの上で手を組むと聞いた。 「 なんて愚弄していた?」 さっ。とフ…

悦楽共犯者・1

私は指導者として君臨している。この世界を支配するために。私は騎士団長になるべくして生まれてきたのだ。余計な物など何もいらない。「女なんか殺されるわけにはいかねえよ」私はフォースの力で、そう言った敵の首をへし折ってやった。敵はばたりと倒れた…

はちゃめちゃパーティーナイト・4

モーテルの部屋にやってきたブレンドン。名前も知らないハンサムな男にしなだれかかって歩くのは最高だ。 「 さぁ。入って」 「 ありがとう」 扉を開ける男に促されて中に入った。どこにでもあるようなモーテルの部屋。だがベッドの上の壁にかかっている「 …

はちゃめちゃパーティーナイト・3

クラブでかかっていたのは、ミッキーミナージュの「スターシップ」だった。あ!とブレンドンは声をあげた。 「 僕、これ大好きなんだよね。行こう」 ブレンドンは男の手を取る。男は首を横に振って笑った。 「 踊りはあんまり得意じゃなくて」 ブレンドンの…

はちゃめちゃパーティーナイト・2

ブレンドンがサキュバスだということは、俺がツアーサポートメンバーとしてバンドと一緒に活動している時に分かった。ツアーに入って三日目にブレンドンに襲われたのだ。目を見てしまうとだめだった。体が動かなくなり、痺れるような感覚に陥る。 「 僕を見…