はちゃめちゃパーティーナイト・4
モーテルの部屋にやってきたブレンドン。名前も知らないハンサムな男にしなだれかかって歩くのは最高だ。
「 さぁ。入って」
「 ありがとう」
扉を開ける男に促されて中に入った。どこにでもあるようなモーテルの部屋。だがベッドの上の壁にかかっている「 物」にブレンドンは体を硬直させた。
「 うっ」
それは銀の十字架だった。男は笑って背後から近寄ってきて、ブレンドンの肩に手を置いた。
「 どうしたんだい?」
「 いや・・・なんでもないよ」
「 なんだか具合悪そうだけど」
「 平気・・・」
「 本当に?」
男はいきなりブレンドンのジーンズに手を入れてきた。尻の方に入れてきたその手にブレンドンは悲鳴をあげた。
「 んぎゃっ!!!」
「 お前の急所は分かっているんだ。下劣なサキュバスめ」
男はブレンドンの尻尾の付け根をぎゅっと握っていた。ブレンドンはへなへなと床に崩れ落ちた。
「 ふぇ・・」
「 来い。俺がお前を成敗してやる」
ブレンドンは男に半分引きずられるようにしてベッドに押し倒された。ベッドに仰向けに倒されながらブレンドンは思い出していた。 そうだった。あの男も聖職者だった。百年前、ブレンドンはその男に成敗された。尻尾を切断されて、羽根も切断されて、角も切断された。そして最後に首も。その時の恐怖を思い出していた。思わず涙が滲む。恐い。 男は仰向けに寝ているブレンドンに馬乗りになって、笑った。
「 愚かなサキュバスめ。今から首を切られることに恐怖して泣いているのか」
ブレンドンは涙を溢しながら頷いた。
「 恐い・・・やめて」
「 黙れ!!!こうやって男を何人も殺してきたんだろう!今度はお前が恐怖する番だ」
ブレンドンは男を見上げた。尻尾をしばらく握られていたからまだ動けない。この男は神父だろう。正義感に燃えている若い神父・・・男はブレンドンの額に自分の首に下げていたクロスを押し当てた。
「 さぁ!サキュバスの証である角と羽根を出せ!!俺が切断してやる!」
「 本当にかわいいよね」
ブレンドンはいきなり神父の首に手をかけた。その圧力は圧倒的であっという間に立場が逆転した。神父の上に跨がり、首を締め上げる。神父は悲鳴をあげた。
「 あ、がぁっ・・・・!!!」
「 僕もさぁ。百年前と同じことはしないよ。馬鹿じゃないからさ」
ぎりぎりと首を締め上げ続ける。男の顔はどんどん赤く染まっていく。手に握っていたクロスは床に落ちた。ブレンドンはにやりと笑った
「 サキュバスの唾液を堪能してよ。神父様」
ブレンドンは舌を出した。その舌は既にサキュバスの舌で長くなっており、先が割れていた。そして神父にキスをした。
「 うぐっ・・・!」
神父の舌に自分の舌を絡めてブレンドンはディープキスをする。ぐちゅ。ちゅ。と音を立ててキスをする。唾液が溢れて神父の顎を伝った。ぺろ。とその唾液をブレンドンは舐めた。
「 おいしいよね。体動けなくなったでしょ」
ブレンドンはシャツを脱いだ。