Dementia・7

アダムの日記から

恋人がゾンビになってしまった。巨乳の女のオッパイに見蕩れてだ。
ドーナルは優しい。優しいから具合いが悪そうにしていた彼女に声をかけたのだ。自分だってそうするだろう。僕だって声をかける。何度も僕は自分にそう言い聞かせた。
でも僕は!オッパイなんかに見蕩れない!ドーナルがいるから!ドーナルは僕のオッパイも好きだけど、女のオッパイもまだ大好きなんだ!そう思うと悔しくてどうしようもなく、涙が止まらなかった。
ドーナルは死んでしまった。でもまだ僕の目の前にいる。僕に優しい眼差しを向けてくれる。手を伸ばして髪の毛に触れてくれる。
「愛してる。アダム」
と言ってくれる。ずるい。優しいドーナルが好き。僕に顔を赤くしながら愛を告白してくれたドーナルが好き。死んじゃっても僕の体を求めてくれるドーナルが好きなんだ。
彼がいないときに、僕はアナルを開発していた。いつでもドーナルを受け入れられるように。彼と一つになりたい。彼に女のように抱かれたい。
それはドーナルと初めてケンカした日に叶えられた。死んでるはずなのに、ドーナルの大きなペニスは僕の体に興奮して、ますます大きくなっていた。僕の体の奥はきゅんとうずき、ドーナルのペニスを受け入れた。
ドーナルは痩せて見えるけど、脱ぐとがっしりしている。僕は彼のそのギャップに興奮する。僕に挿入しながら、僕の上で動くドーナル。室内灯に浮かび上がるドーナルの顔は、いつもより幼く見えて、不安げで・・・僕は泣きそうになる。さっき泣いたけど。あの女に噛まれたドーナルの腕に触れる。傷は固くなっている。僕はドーナルの背中に腕を回して、好きだよ。と耳元で囁いた。ゾンビの精液ってどんなんだろ。セックスすることによって僕もゾンビにならないかな。感染はしないのかな。
僕が人間のままだったら、彼を守らなきゃ。いつかゾンビになるその日まで。明日かな?それとも来週?一年後?いつでもいい。そのとき、彼の隣にいるのは僕だ。僕の体を食べてもらう。全部、骨まで・・・
「アダム・・・っ」
切なげに僕を呼ぶドーナル。僕はドーナルの髪の毛を撫でる。
僕が最後まで守ってあげる。僕だけのドーナル。
彼は僕の中で射精した。初めてのその感覚に僕は声をあげた。僕の体の奥に注ぎ込まれるドーナルの熱・・・・ペニスを引き抜く時の感覚も気持ちよくて、僕は声をあげてしまう。僕のアナルから溢れ出るドーナルの精液。
「・・・君のものにしてくれたね」
ドーナルを見上げて呟くと、ドーナルはこくりと頷いた。

かわいい。僕は胸が締め付けられた。